面接のNG回答例

素直過ぎる回答をしてポイントを下げていませんか?

私自身が過去に採用面接に関わったことがあるため、採用面接時に「ああ、これはダメだな」と感じる瞬間がよくわかります。

いわゆるNG回答と言われるものですが、案外それをしている本人に全く悪気がないということが多いです。
言い換えるなら「正直過ぎる回答」をしているということでしょうか。

具体的な例としては、現在面接をしている企業の業務内容について訪ねたときに「調べていないのでわかりません」といったようなことを平然と言うようなケースです。

採用をする側としてはそもそもとしてどうして今回の面接を受けに来たのかということを知りたいのに、最初の段階で興味がないということを言われてはそこで「終わった」と思ってしまいます。

せめてどうせ正直に回答するなら「不勉強で申し訳ありません」といった態度にすればまだ少しは印象もよくなるのですが、知らなくて当然といった開き直りをされるとその後の質問に困ってしまいます。

また複数の業種を同時に求人している時に「どちらでもいいです」といった曖昧な態度をされることも面接官としては非常に困ります。

長く一緒にいた人ならば適正から判断もできるでしょうが、初めて面接に来た人に対してどういった配属にするかをどのように決めればよいというのでしょうか。

正直過ぎるNG回答をする人というのは、得てして主体性がなく他人任せな印象なので責任ある仕事を任せられるとは到底思えません。

自分のことばかりを話すのも悪印象

レベルの高い大学出身者であったり、転職前の仕事が一流企業であった人にありがちなのが「根拠不明の自信」です。

面接する側としてはこれから任せようとする仕事に対して十分なスキルがあるかどうかを判断したいだけなのに、自分の過去の実績やうんちくを長々と語られると「もういいよ」と面接を打ち切りたくなってしまいます。

こちらの質問に対して待ってましたとばかりに食い気味に入ってくることも多く、明らかに実務経験が不足しているのに自信満々で「あれもできます、これもできます、それも知っています」ということを言われるとかえって胡散臭く感じられます。

過去の経験的にそうした自信満々な回答をする求職者というのは、実際に雇ってみるとなんだかんだと言い訳をつけて責任を回避したり、周りの足を引っ張って自分をよく見せようとする傾向があるので面接官的にはかなり地雷です。

かといってあまりにも自信なさげな回答もまた面接側にとっては悩ましいところです。
謙虚な性格を示したいのかもしれませんが「できるかどうかわかりませんが頑張ります」といった弱気な発言をされると「大丈夫かな?」という気持ちになってしまいます。

あると有利な資格

履歴書に書かれていると評価アップする資格

就職活動において、最初に企業に提出する自己紹介のための書類は非常に重要です。
転職活動の場合などはまず求職者から書類を送付してもらい、そこで一次審査となる書類選考を行ったのちに面接をするかどうかの決定がされます。
つまり最初に提出する書類が採用担当者の目を引くものではなかった場合、面接すら受けさせてもらえなくなるということです。

自分を紹介する書類を魅力的なものとする方法の1つが履歴書に記載する資格欄です。
資格欄には業務上に関わりのある資格を記載しますが、直接的に関係がないものであってもそれを所持しているということで採用に有利になるものがあります。

業種に関わらず一般的に採用に有利に働く資格としては「TOEIC・TOEFL」「簿記検定」「MOS」があります。
これらは事務系の仕事をする場合は特に必要とされる頻度が高く、必須というわけではありませんが記載があるだけでかなりインパクトは強くなります。

TOEICの場合には550点以上のスコアが望ましいですが、外資系企業など海外との取引を頻繁に行っている企業においては直接営業に関わらない仕事であっても高スコアを優遇することがあります。

簿記検定はいくつか種類がありますが、最も受験者数が多い日商簿記検定なら最低でも3級以上、経理や会計業務に携わるなら2級以上を取得しておきたいところです。

新卒なら取っておくことが勧められる資格

一旦社会人として経験を積んだ中途採用の人の場合、資格はそれほど重視されないということもよくあります。
むしろ資格数よりも過去に携わってきた実績の方を重視するので、資格の有る無しですぐに足切りされることはありません。

反対にこれから初めて就職をする新卒の人は、資格を取得しておくことで働きたいという意欲の強さを示すことができます。

全く社会人経験のない新卒に企業が懸念するのは「基本的なビジネスマナーがあるか」ということです。
大企業においては新人研修で教えられることもありますが、それでもできれば基本的なビジネスの知識がある人を採用したいと考えることでしょう。

そこで在学中に取得しておくことを勧められるのば「日経TEST」や「秘書検定」といったビジネスに直接的に関わる知識を得られる資格です。

こちらも特になければいけないというものではないのですが、学習をすることで世の中の動きや会社という組織の役割をつかむことができるので非常に便利です。

余裕があれば難関資格にもチャレンジしてもらいたいですが、そこでおすすめとなるのが「フィナンシャルプランナー」や法律系の国家資格です。

こうした難関資格は入社後に昇進条件として取得を勧められることもあるので、勉強の時間がとれる学生のうちにとっておくと便利です。

面接時の服装について

第一印象を高めることが就活成功の第一歩

新卒でも中途でも、就職活動をするときに必ず行うことになるのが採用面接です。
学生時代にアルバイトを経験したことがある人も多いことと思いますが、正社員としての採用を希望する面接では求められるものが全く異なってきます。

アルバイトの場合には就業する時間や日にちなどといった条件が何よりも重要となるので、極端に見た目がやばそうな人でなければあまり気にされることはありません。

しかしできるだけ長く勤務をしてもらうことを前提とする正社員採用面接においては、最低限のビジネスマナーを備えている人間であるかということが細かくチェックされます。

面接はいわば初めてその企業の担当者に「自分」を見てもらうための機会となりますので、第一印象から悪いイメージを与えてしまうと採用確率はかなり低くなってしまいます。

第一印象を良くするといってもモデルや俳優ばりに美しくならなければならないというわけではありません。
社会人としてあるべき姿の範囲に収まった見た目をしていればそれでOKです。

面接という場所においてはそこにふさわしいドレスコードというものがありますので、そこから逸脱しない範囲で服装を用意していきましょう。

スーツ選びのポイント

就職活動のために必須の服装といえばビジネススーツです。
一般的には就活スーツは男女とも黒もしくは濃紺、または暗めのグレーを選びます。

転職の場合にはカラフルなものを着用してもよいとされることもありますが、基本的にはリクルートスーツとして使用されるものにしておいた方が無難です。

スーツに合わせるシャツについても男女ともに白色を選ぶのが基本ですが、淡めの色のものであれば水色やピンクのものにしても大丈夫です。

このとき十分に注意したいのが襟元や袖口の汚れで、白を着用したときには特に目立つので汚れがこびりついているようなものは使用しないようにしましょう。

男性の場合にはネクタイ選びにも悩むところですが、受けを狙ったキャラクターものなどではなく、ごく一般的なストライプやドットのものにしておけば問題ありません。

案外見落としがちなインナー

スーツや靴などよく見られる部分には気を使うことができても、案内見えにくいところについては手抜きをしている人がいます。
男性の場合はワイシャツの下に着るインナーや靴下、女性ならストッキングです。

スーツに合わせて着るインナーは白が基本で、襟元からはみ出して見えないようにすることが重要です。
靴下は黒か濃紺を使用し、座って裾が上がっても足首の肌が見えない長さのものにしましょう。

女性のストッキングは肌色に近いものを使用することが望ましいですが、生足のままでは失礼にあたります。

「転職とキャリア講座」のお知らせ

キャリアアップのための転職を考えている人向けの講座です

将来的に自分がどういった働き方をしていきたいかということを考えたとき、その選択肢の1つとして転職があります。
現在20~30代の若手社員にとっては、今の仕事をしていて果たして10年後、20年後に思うような働き方ができているだろうかと不安に思うこともあるでしょう。

かつてのような終身雇用が常識であった時代のように、会社は若手社員をじっくり育てようとしてくれることはありません。
むしろ新入社員として入ってくる人のキャリアプランは自己責任と考えている企業も多く、言われたとおりの仕事をしているだけでは次につながる仕事のチャンスは得にくいです。

もし自分の今の働き方に不満があるなら、それまで培ってきたスキルを生かしてより待遇のよい会社に移ってみることをおすすめします。

キャリアアップ転職で失敗しないためのコツとは

当社の転職アドバイザーのもとには数多くの相談が持ちかけられます。
しかし残念ながらご相談をいただいた時点でかなり転職活動に失敗をされているというケースも少なくありません。

今回の「転職とキャリア講座」はそうしたキャリアアップのための転職を希望しつつも思うように活動を進めることができないという人に向けて企画したものです。
もちろんまだ具体的な転職活動はしていないけれどもチャンスがあればやってみたいという人も大歓迎です。

キャリアアップを目指して転職をしたのに失敗をしてしまったという人によくあるのが、「曖昧な目的」と「スケジュール管理のミス」です。

転職をしたいという気持ちがあまりにも優先されていると、いつの間にか将来どういったキャリア像を目標としていたかということが曖昧になり、結果的に妥協した転職活動になってしまいます。

また転職を成功させるためにはスケジュール管理が非常に重要となるため、先走って先に会社を辞めてしまったり、退職手続きに手間取ってしまうと後で非常に面倒なことが起こってきます。

そうしたありがちな失敗例をもとに、よりリスクを減らした就職活動ができるポイントを今回の講座では中心的にお話していきます。

個別相談も受け付けます

今回のセミナーの終了後には、個別に転職に関する相談を受け付ける時間を用意しています。
相談に乗るのは実際にセミナーで講師勤める当社の転職アドバイザーなので、過去の事例をもとに個別具体的なアドバイスをすることができるものと思います。

既に転職目的や方向が決まっているという場合にはより実際的な活動のお手伝いができますので、お越しの際にはご自分の経歴などをまとめたメモをお持ちください。
全体的にカジュアルな雰囲気のセミナーですので、服装など気にせずお気軽に立ち寄りください。