ウソを言って取り繕うよりも前向きな熱意を見せましょう
近年の就職難により、新卒後思うように就職をすることができずしばらくフリーターとして時間を過ごしてしまったという人は珍しくありません。
他にも何らかの目的があり、その活動のためにあえて社会人となることを選択しなかったというケースもあることでしょう。
しかしある程度の年齢になるとやはり生活の安定のための就職活動は必須になるわけで、そこで障害となってくるのが過去の職歴の空白です。
職歴に空白期間があることは履歴書を見れば明白ですので、採用面接時にはそのことを聞かれることになります。
ここで大切なのがウソを言ってその場を取り繕うのではなく、正直にそのあいだの期間についてのことを話しその上でこれからはきちんと働きたいという熱意を告げるようにするということです。
専門的な業務スキルが必要な職種では空白期間が長いために業務能力が基準に達していないと判断されることでお断りをされてしまうこともありますが、年齢が35歳以下ならば未経験でも十分採用のチャンスがあります。
その際もただ何もしなかったというのではなく、フリーターとしてどのような仕事をしてきたかということをうまく希望職種にからめて説明できるようにすれば、特に前職が正社員でなかったことを不利益に取り扱われることはありません。
突っ込まれがちな項目だからこそ自己紹介につなげて
フリーターやニートとして長期的な職歴の空白期間があると、一般的には採用されづらくなってしまいます。
しかし逆に考えると必ず面接で聞かれるだろう項目だからこそ、事前に準備をしておくことができるとも言えます。
突っ込まれやすい項目だからこそ、好感度の上がる回答をすることができるようにすれば一気にマイナスをプラスにポイントとして変換することができます。
模範解答例としては「自分のキャリアを考えたときに迷いがあったため、不安定な生活をしてしまっていた。ですが今は心を入れ替えてしっかり地に足を付けた仕事をしたい」といったことがあります。
前職を辞めたきっかけが人間関係や劣悪な就業環境であったとしても、そのことを積極的に回答してしまうのは印象が悪くなってしまいます。
企業採用担当者が最も懸念しているのは「どうせすぐ辞めるんじゃないか」ということなので、長く勤務をしたいという気持ちを強く見せることで相手の不安を払拭することができます。
空白期間が長い人であっても、特に気にせず採用してくれる企業は少なくありませんが、その中には「とにかく人が欲しい」というブラック企業もあります。
安易に劣悪な企業求人にひっかからないためにも、まずは就職支援サービスなどプロのアドバイザーにどういった職種ならば長く働ける仕事があるかということを尋ねてみることをおすすめします。