減少しつつある「履歴書手書き文化」
高度成長期から今日まで、履歴書といえば手書きで作成するものというふうに言われてきました。
書き損じがあった場合には最初から書き直しという大きなハードルもあり、あまり字がキレイでないということにコンプレックスを持つ人にとってはかなり心理的負担であったことと思います。
しかし現在の会社業務においては自筆で記載をしなければいけない場面というのはほとんどなく、逆にパソコンでの文書作成やメール送信の技術の方が実用的となっています。
特にその傾向が強くペーパレス化が進んでいるIT系企業においては、最初から「応募書類はメールで送付してください」と指示をしていることもあります。
これは余計な手間や紙の廃棄物を出さなくてよいというだけでなく、企業側にとっても不採用となった人の書類をいちいち返信しなければいけない手間を省いてくれます。
ただしメールで送付するからといって郵送するときに必要になるビジネスマナーが全く不要になるというわけではありません。
メールで送信するときにはメールなりのビジネスマナーがありますので、失礼のないように指示を守って行うようにしましょう。
書類作成はOfficeソフトもしくはPDFが主流
メール添付用の書類を作成する方法は大きく2つあり、「先に紙で作成したものをスキャンする」場合と、「オンラインで作成したものをそのままデータとして使用する」場合に分かれます。
企業によってはそもそもの履歴書テンプレートが入力フォームとして用意されており、そこに項目を入力すればそれでよいというところもありますがあまり数としては多くありません。
せっかくオンラインで送付をしてもよいという指示があるのにいちいち紙で作成してからそれをデータにするというのは二度手間となるので、できればオンラインで作成できるようにしておいた方が無難です。
作成する履歴書のテンプレートは就職サービスなどでダウンロードすることができますので、そこに名前をつけて保存しておくようにしましょう。
なお顔写真については添付の指示がない場合もありますが、添付するよう指示があるなら写真館など証明写真専門の撮影をするとデータとして取得ができます。
案外見落としがちなのが就活用のメールアドレスです。
普段自分が使用しているプロバイダアカウントのものでもよいのですが、友人や家族向けの場合ふざけた名前をつけていることもあります。
基本的にはメールアドレスが悪いからといって落とされることはないと思いますが、暴力的だったり卑猥な下ネタが入っているようなものは企業に送付するメールアドレスとして極めてふさわしくありません。
就活専用のアドレスをGmailなどで取得して別のアカウントと混同がないようにしておくことをおすすめします。